【1日1島 7日目】奈留島
こんばんは!離島ハンターSAVIOです!
皆さんは離島留学制度をご存知でしょうか?
高校生までの学生を対象に、実際に離島で生活し、学校に通うという国土交通省が主導で実施しているプログラムです!
本日はこのプログラムのある、長崎県五島市の奈留島(なるしま)を3本立てでご紹介!
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島の概要
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見どころ・イベント・レジャー
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島での生活・仕事
1.島の概要
長崎県の五島列島の一つで、ちょうど列島の真ん中あたりに位置している面積23.68㎢、周囲75.4㎞の離島。
古くから船が多く寄港する島で、遣唐使が船の修理や風待ちをしていて、江戸時代の鎖国時には外国船を見張るための遠見番所が置かれていた。また、大村藩から多くのキリシタンが入植していたため、キリシタン関連遺産が多い。近年では島の自然を生かした体験型観光交流事業や離島留学制度など特色ある島になっている。
2.見どころ・イベント・レジャー
大正時代に再建された林の中にある木造教会で、内装や柱彫刻が素晴らしいそうだ。現在でもカトリックの信者たちがミサを行い、この教会を中心とする江上集落は世界文化遺産「長崎と天草地方潜伏キリシタン関連遺産」の資産の一つに数えられる。
- ユーミンの歌碑
昭和49年(1947)ごろ、島にある奈留高校の生徒の一人が当時デビューしたての松任谷由実さんにファンレターを送ったところ、奈留島を思い浮かべて作った「瞳を閉じて」を作曲。その歌碑が奈留高校に建っている。毎年卒業生たちはこの歌で送られていくそう。ファンの方は是非。
- 舅ヶ島(しゅうとがしま)・千畳敷
玉石が500mにわたって続く美しい海水浴場。「舅」という由来が気になる…千畳敷というのはたたみ1000畳の広さをもつ岩礁があるからだそう。秘境感ありますね…
3.島での生活・仕事
同じ敷地内に奈留小・中・高校が渡り廊下で繋がっている。平成20年ごろ(2008)ごろから小中高一貫教育を実施中で、小中学校は平成29年(2017)より「しま留学」、高校は平成30年(2018)より「離島留学」が開始され、特に英語コミュニケーション能力向上に力を入れているそうだ。
漁業や養殖が中心だが、近年ではクロマグロの養殖にも取り組んでいるそう。マグロ好きで海の仕事がしたい人にはうってつけなのでは?
他にもドローンによる奈留島~前島間の物資輸送実験の「ドローンi-Landプロジェクト」が行われていたり、探せばエンジニアの募集なんかもあるかもしれない。
五島綱引選手権in奈留で日本チャンピオンや五島内外の綱引きチームとの交流もあるようなので、腕っぷしに自信のある人も是非訪れてみてはどうだろう?
と、以上が奈留島のご紹介でした!
それでは、まーたあーしたー!
【1日1島 6日目】前島
こんばんは!離島ハンターSAVIOです。
文明が発達してから、あの島を開拓しようと言ったらたくさんの古墳が出てくる…
というわけで本日の1日1島は長崎県西彼杵郡時津町に所属する、前島(まえじま)のご紹介!
周囲4.0km、面積は0.26㎢、平成27年国勢調査では人口5人の小さな離島。
もちろん定期航路はなく、住人は自家用「船」で本土と行き来するという。
平成30(2018)年には2世帯が島で暮らしており、専用の船着き場が玄関先に作られているという…なんかカッコいい!
電気や電話は海底ケーブル、飲料水は井戸水、郵便は対岸にあるポストに入れてもらうそう。
戦後、入植者によって開墾されてからミカン畑が作られ、昭和35年(1960)頃には人口24人をカウント。ミカンやブドウ、カキが特産らしいが、島の住人たちが作っているかは不明…
開墾してからはたくさんの古墳群がみつかり、過去に2度の発掘調査が行われ、古代人の集団墓地であったと考えられている。
属島であるダケク島とは干潮時に砂州で陸続きになり、このダケク島にも8基の円墳があるそうで、この中からは6~7世紀頃のものとみられる須恵器が出土している。
ちなみに「ダケク島」と打ってもGoogle Mapには出てきませんでした…おそらく張り付けたMapの左上にあるのがダケク島だと思われます。
かなり謎が多そうな島なので、いつか自分の足で調査してみたいところです…!
それでは、また明日!
【1日1島 5日目】直島
こんばんは、離島ハンターSAVIOです!
本日は近代産業と現代アートの島のご紹介!
ということで本日の1日1島は香川県香川郡直島町の直島(なおしま)で、周囲21.7km、面積は7.82㎢で、3000人以上が暮らす島。
かつて瀬戸内海の会場交通の要衝として海運業や製塩業で栄えていたが、
現在この島には三菱マテリアル直島精錬所があり、およそ人口の8割がこの精錬に従事しているという。ちなみに直島のみで金精練量は年間40㌧で東洋一、日本全体の60%を占めているというからすごい。地酒の金箔入り焼酎「直島」にもこの金箔をいれているそう。
その他の産業は海苔やハマチの養殖が盛んで、塩サイダーなるものがあるらしい。
直島の玄関口、宮浦港のフェリーターミナルは建築家ユニットSANAAが設計した、海上まで覆いつくしそうな壮大な屋根をもつ海の駅「なおしま」が出迎えてくれる。
他にも建築家や芸術家の協力のもと地中美術館などの現代アート関連施設が並ぶ。直島・家プロジェクトでは住人がいなくなった古い古民家や空き地を増改築して現代芸術作家の作品展示したり、空間そのものを作品とするプロジェクトが進められている。
個人的にはこの中でスポットでカラフルな「はいしゃ」が好み…
こんな近未来との接続口になってそうな銭湯もありますよ!
このように国内外から現代アートの聖地となっている直島。
宿泊施設もキャンプもでき、スーパーや個人商店、さらにはコンビニもあるそうなので、芸術に触れるのが好きな方は長期滞在するのもいいかもしれません!
ちなみに地図をみていると直島町には面白い場所もあったので後日改めて紹介したいと思います。
ではまたあした!
【1日1島 4日目】斎島
こんにちは、離島ハンターSAVIOです!
皆さんはアビ漁というのをご存知でしょうか?
イカリ漁とも呼ばれていて、アビの群れに追われたイカナゴを食べにきたタイやスズキを漁師が釣り上げるという漁法。
登場人物の関係がよくわかりにくいので、噛み砕くと
アビ→イカナゴ←タイ、スズキ←漁師
つまりアビと人間のターゲットは違えど同じ場所にそれぞれの獲物がいるという感じ。
このアビ漁が盛んだったのが本日の1日1島、斎島(いつきしま)。
広島県呉市に属し、愛媛県との県境に位置し、周囲4.3km、面積は0.7㎢と小さく、平成27年国勢調査では人口15人をカウントしている。
元禄年間(1688〜1704)から300年近くアビ漁が行われていたが、瀬戸内海の環境悪化と後継者不足で昭和61年ごろから行われなくなってしまったそう。
ちなみにアビは繁殖がユーラシア大陸北部や北アメリカの渡り鳥で、冬季になると越冬のために九州より北側に南下してくるらしい。
島には真名板海岸という場所があり、潮が引くと沖合いにまな板のような岩が浮かび上がるそうだ。
ここの浜に美女が足を入れるとサザエやアワビが這い上がってくるという言い伝えがあるらしい…ほぉ…
島の自治会長が「イツキで遊ぼう島ライブ」を毎年開催していて、県内外のアマチュアバンドが出演しているらしい。
音楽の道を志す方も申し込んでみては?
以上、斎島でした!
ではまたあした〜
【1日1島 3日目】上甑島
こんばんは、離島ハンターSAVIOです。
本日の1日1島は上甑島(かみこしきしま)。
鹿児島県の川内川(せんだいがわ)河口から西に26km離れた東シナ海に浮かぶ甑島列島の北端に位置している。
住所は鹿児島県薩摩川内市(さつませんだいし)に属し、周囲81.1km、面積は44.2㎢と1~2日目で紹介してきた島々と比べると大きめで、人口も2000人を超えている。
ブリやキビナゴを中心とした水産業が盛んで、確か数か月前にははま寿司にも甑島産のキビナゴ寿司があったような…
海岸は砂州によって形作られたトンボロ地形や湖沼群がみられ、里(さと)遺跡からは縄文~弥生時代にかけての住居跡や石器、土器などが発掘されていて、8世紀ごろの「続日本紀」にも甑島を領有する人についての記載があるという。
かなり古くから人が住んでいることがうかがえます。
実はこの離島、私SAVIOも一度訪れたことがあり、
ここの里(さと)地区は本州から唯一の渡島手段のフェリーが一番最初に寄港する里港があります。
自分の目で見た感動の景色は「長目(ながめ)の浜」。3つの池が浜で完璧に隔たれていて、3つそれぞれが水位、塩分濃度、生息する生物がバラバラとなんとも神秘的な場所。
離島集めするときは基本的にバイクでキャンプツーリングなので、この島にある市の浦キャンプ場に拠点おいて、甑島列島でつながっている3島を1日で往復しました。
社畜系離島ハンターは時間に余裕がないのがつらい…
水もトイレもない閉鎖キャンプ場ですが、プライベートビーチ感満載の場所でした。
今度ゆっくり甑島列島回想録でも綴ります。
ではまたあした~
【1日1島 2日目】島野浦島
こんばんは、離島ハンターSAVIOです。
本日の1日1島は島野浦島(しまのうらしま)。
宮崎県延岡市に属し、周囲15.5km、面積は2.84㎢の水産業で賑わう離島である。
普通に読めるけどくどさを感じる名前…と思ったら国土地理院は「しまうらとう」としているらしく、こっちのがしっくりきます。
江戸時代には船の潮待ち、風待ちに利用されていたそうだが、最古の記録だと文禄5年(1596年)に寄港した藤原惺窩(ふじわら せいか)が3軒ほどの民家があると「南港日記残書簡」に記している。ちなみにこの方、戦国から江戸時代にかけての儒学者で、豊臣秀吉や徳川家康にも儒学を講じていたそう。調べてみて初めて知ったすごい人物。
島の周りは変化に富んだリアス式海岸で、釣りスポットとして人気があるらしい。
冒頭にも書いた通り水産業がとても盛んで鯛茶漬け、あげみ(すり身の天ぷら)、たたっこ(アジや白身魚を粘りが出るまで叩いて、味噌やごまを混ぜたもの)が楽しめるらしい。たたっこは間違いなく酒のつまみだな…
ちなみにこの島、「メキシコ女王伝説」といういかにも胡散臭い伝説が残っているのだが、今から170年ぐらい前に財宝の入ったメキシコ女王の棺が島近くに漂着し、発見した漁師たちは災いを恐れて口外禁止とし島の南の沖にある小島に埋めたそう。
メキシコの女王だってどうやって知ったんだ…
ちなみにこのメキシコ女王はいまだに発見されてないらしいので、
探しに行くのも面白いかもしれない。
以上が島野浦島でした。
ではまたあした〜
【1日1島 1日目】小大下島
こんばんは、離島ハンターSAVIOです。
これが初めての投稿になります。
本日の1日1島は小大下島 (こおげしま)。
愛媛県今治市に属し、周囲3.7km、面積は0.9㎢のミニマム離島である。
西側に岡村島、東側に大下島、3島合わせて関前(せきぜん)諸島という。
明治初期に石灰岩採掘を始めるまでは無人島だったが、第一次世界大戦を期に大手企業の鉱業所ができるようになってからは人口が600人ごえとなったようだ。
その後、採掘可能量の減少で鉱業所も閉鎖されてからは人口も減ってしまったが、今でも20人ほどが生活しているという。
今でも山神社という場所で鉱山の安全と繁栄を願って毎年6月3日前後に祭りが催されるらしい。
ミニマム離島なので商店や自販機もないそうだが、怒サバ、怒アジ、怒タイが名産で、「怒(いかり)」というのはお隣の大下島との間にある漁場を指している。ローカルスーパーにしか売ってなさそう…
また、土壌がみかん栽培に適しているそうで小規模ではあるが柑橘類栽培が行われている。
石粉工場の赤煉瓦煙突や廃墟石灰窯が残っているらしく、産業遺産パークだそう。
廃墟マニアとかにはたまらないのかも?
以上が小大下島でした。
ではまたあした〜